諏訪市豊田で玄関ポートとアプローチの階段のタイルが剥がれてしまったので、新しいタイルへの貼り替え工事を行いました。築２５年ほど経ち、タイルの目地のコンクリートが劣化してきて、雨が降るといつまでも目地が濡れている状態でした。コンクリートが水を吸ってしまうようになったためだと思われます。

階段とひとくくりに言ってしまうことが多いかと思いますが、階段にも各部位の名称があります。ここでは特に玄関アプローチの階段に見られる各部位の名称をご紹介します。

◆蹴込（けこみ）蹴込板（けこみいた）

階段を正面から見たときの垂直の部分を蹴込、蹴込に使う板を蹴込板といいます

◆踏み面（ふみづら）

階段を上り下りする際に足で踏む面をいいます

◆蹴上（けあげ）

蹴込の高さを蹴上といい、建築基準法で２３cm以下と定められています

タイル目地ののコンクリートが劣化して、雨水を吸ってしまい、雨が上がってもしばらく濡れたままになっている状態です。冬場に乾ききらなかった水が凍って、コンクリートを押し出してしまい、蹴上のタイルや踏面の一番外のタイルは完全に剥がれてしまっています。大きな荷物をもって足元が見えない状態でこの階段を上がるのは危険です。

古い剥がれたタイルが残っていました。お施主様がホームセンターでコンクリートボンドを購入してご自分で直そうとしたようです。ただ、コンクリートとタイルの接着面がパズルのようにぴったり合えばいいのですが、まずそれは不可能です。接着面を削ってもうまく合いません。接着面ではなく点になってしまい接着面積が少なくなってうまくくっつかないのです。

古いタイルをすべて撤去しました。撤去後のコンクリート土間の面はガタガタのです。このままではDIYで補修しようとして失敗した理由と同じになってしまします。表面を少し削った後必要最小限で薄くモルタルで補修して、接着面を平滑します。できるだけ薄くモルタルを打つ理由は、厚く打ってしまうと今までより仕上がりが高くなってしまい、玄関扉とタイル面に段差が生じてしまうからです。できるだけ依然と同じ高さにする必要があります。

天気は良かったのですがまだまだ気温が高くない４月の工事、モルタルが乾くまで１日置きます。

２日目もお天気に恵まれました。順調に工事が進みます。

モルタルも乾いていたので作業開始、墨ツボを使って水平垂直のまっすぐな線を引きます。この線に沿ってタイルを置いていくので正確さが求められる作業です。墨ツボは中に糸が入っていて糸を引っ張り出すときに墨やチョークの粉が糸につき、始点と終点を固定して糸をはじくと、まっすぐな線が引けるという道具です。定規では届かないような長い距離の線を引く際に便利な道具です。

今回使ったタイルは名古屋セラミックのCeraquartzセラクォーツです。今までは１０cm×１０cmの小さいタイルを貼っていましたが、その分目地も多くなり劣化しやすくなってしまいます。また、表面がつるつるなので雨が降ったり雪が積もると滑って危険でした。今回のセラクォーツは３０cm×３０cmと９倍の大きさなのでその分目地が少なくて済みます。表面も防滑加工されているので滑りやすいという心配も軽減されます。

玄関ポーチの寸法は幅２００cm×奥行き１８０cmです。奥行きは３０cmで割り切れますが、幅は３０cmで割り切れません。半端が出るので左右同地らかを基準に追っていくか、中央を基準に左右に追っていくかしなければなりません。カットする枚数が片方だけなので左右どちらかを基準にする割り付けのほうが手間が省けますが、中央基準のほうが左右両方カットしなければならないので手間はかかりますが見映えはよくなります。今回は当然見映えを取って中央割り付けで施工しました。

墨出しした線に沿って正確に貼っていき、水平器を使って縦の水平も正確に出します。

ポーチの半端なサイズの部分や、蹴込板は１枚ものでは貼れないのでタイルカッターでカットして貼っていきます。

タイルカッターは台座にガイドのラインが入っていてほしい寸歩に印をつければまっすぐにセットできます。カッターの部分を２往復位させるとタイルはパキッと割れるように切れます。

どこかで１mmでもずれると全体がくるってまっすぐな目地ができません。今回は寸分の狂いもなくまっすぐな目地で貼ることができました。弊社の左官職人戦は地元でも有名な腕のいい職人さんです。

弊社の職人は塗装でも板金でも電気設備でも手を抜くことは一切ありません。どんな工事でも安心してお任せください。

イトウ住建ではお家のことなら何でもご相談に乗れます

調査、点検、見積りは無料です

お問い合わせはメールでお気軽に

お問い合わせフォームはコチラ＞＞＞