イトウ住建のエクステリア施工実績
茅野市 ナチュラルなアルミ製テラスの設置と排水工事をしました。
before
after
- 工事のきっかけ
- 庭のレンガ張りが割れて浮いてしまったので何か対処してほしい、土間テラスを設置したい
- 施工内容
- 土間テラス テラス屋根 排水処理工事 敷砂利
- 施工期間
- 3週間
- 使用材料
- タカショー ポーチガーデン Jポーチ 1.5間×4尺
コアランドスケーププロダクツジャパン コアパス 38-18
SBIC バラストS イエロー
SBIC インターロッキング パエリア 600×300 - 工事費用
- 1,900,000円
庭のレンガが剥がれてしまって・・・
というご相談でお伺いさせて頂きました茅野のお宅です。
当初は「土間のコンクリートか何かを打ちましして」というご相談でしたが、原因を探り、お庭の話をしていくうちに当初と内容が随分と違った納まりになりました。
レンガはなぜ剥がれてしまったのか?
外構・ガーデンで何か問題が起きている場合、まず初めに何故そうなってしまったのか?
という原因を探していきます。
何故なら、原因を解消しない限り、表向きはキレイになってもまた同じことが起きる可能性があるからです。
今回は土間コンクリートの上に貼ってあったレンガ板が剥がれ割れてしまっており、ガタガタで歩きにくくなって、上にゴムマットや人工芝を敷いて出入りされていました。
お手入れの行き届いた素敵なお庭なのにこの部分だけとても残念なことになってしまっています。
調べてみた所、建物から園路とお庭の境に向かって水が流れていくように水勾配が付けられていました。
外構では敷地内に雨水などが溜まらない様に必ず水勾配が取られています。
そしてさらにその場所に、今は埋まってしまっていますが側溝があったというお話を聞くことが出来ました。
そこから今回の原因が分かってきました。
お庭にはもともと排水の為の側溝が設置されており、敷地内の雨水などはそこへ集まり排水される設計になっていました。
ですが長年使用しているうちに土などで埋まってしまい、水の逃げ道がなくなってしまったため、その溜まってしまった水がレンガ板の下にしみこんでしまったり凍ってしまったりして割れが発生してしまっていました。
埋まっていた水路を発見!
外構・ガーデン工事は掘り始めてみないと分からない部分も多いのですが、今回は無事埋まっていた水路を発見するところから工事が始まりました。
出るわ出るわ、側溝いっぱいにおそらく元々ガニ排水のように入っていたであろう砂利と土。
そこにはちゃんと排水用の側溝が設置されていました。
今回はこれを生き返らせていきます。
きれいになった側溝の底に大きめの砂利を敷いていきます。
砂利を使用することで流れてきた土を目詰まりしにくくします。
その上に目詰まり防止シートを巻いた有孔管パイプを設置します。
有孔管パイプというのは穴の開いた塩ビパイプで、パイプの口以外からも途中に開いた穴から水を取り込むことが出来ます。
それに目詰まり防止シートを巻くことで、土の流入を防ぐ効果があります。
その上にさらに目詰まり防止シートを敷いていきます。
そしてさらにその上に、今回は公共事業でも使用されている「ヘチマロン」という商品を設置しました。
ヘチマロンは名前の通り、ヘチマタワシのような形状に作られた製品で、全体が網目状になっている商品で、
・排水性 ・集水性 ・透水性
が極めて優れており、目詰まりせず長期にわたって集排水機能を保つことが出来る製品です。
写真で白く見えるものが板状のヘチマロンです。
そしてその上に今度は小さめの砂利を敷き入れて側溝を埋めていきます。
←有孔管パイプ
ヘチマロン→
砂利とレンガをはいだ土間コンクリートのままですとキレイではないので仕上げに敷砂利をしていくのですが、今回ははがれたレンガの厚みが2cmと薄かった為、敷いた化粧砂利が動いてどこかへ行ってしまう恐れがあります。
そのため、コアパスというハチの巣状の敷砂利下地材を使用しました。
この商品は八角形の中に砂利が入り込むことで固定され、どこかに行ってしまうのを防止するとともに、砂利の中に足が食い込んで歩きにくくなるのを防いでくれます。
さらに裏に不織布がついているので、ここでも水路への土の流入を防ぐことが出来ます。
最後に化粧砂利を敷いて完成です。
これで水路と砂利とコンクリート部は見えなくなりました。
古くなった木製デッキを撤去してコンクリートテラスにしたい
今回のもう1つのご相談は、劣化して残り僅かになってしまった木製のデッキを撤去して、掃出し窓から出入りしやすいようにコンクリートでテラスを作りたいとのご相談でもありました。
木製と言うのは素足で歩くには本当に気持ちがいい物ですが、残念ながら経年劣化を避けることが出来ません。
当初デッキはもっと広かったとの事で、現在は基礎だけ残っている箇所があり、歩くのにも危ないので、これで覆ってしまうサイズでコンクリートテラスを作りたいとのお話でした。
こう言った場合は下のコンクリートを残したまま、この上に打ちましして設置する事が可能です。
テラスはサッシの下端に高さを合わせるため、上り下りをしやすくするため端に階段を1段設置する形でご提案させて頂きました。
そうして話をしていくうちに、お施主様が「テラスを作る場所にイスを置いて、ぼーっと庭を眺める時間が好きなんだよ」というお話になり、より快適に過ごしていただけるよう、コンクリートテラスにテラス屋根を設置するプランにまとまっていきました。
←イメージパース
テラスの工事は、まずテラス屋根を設置する事から始まります。
テラス屋根を設置した後、柱を埋め込む形でコンクリートテラスを打っていきます。
既存のコンクリートの上に設置となりますので、基礎穴は掘らずにL型アングルで柱を設置します。
通常はこれだけだと安定しませんが、今回はコンクリートテラスに埋め込むことで強度を出していきます。
ちょっとおしゃれなテラス屋根 タカショー ガーデンポーチシリーズ
テラス屋根と言えばシンプルな形の物が多いのですが、今回はちょっとこだわった商品を設置させて頂きました。
屋根先に梁を伸ばしたデザインのこのテラスは、アルミ製でありながらもナチュラルな雰囲気が特徴の製品です。
さらにアルミ材ではなく、木目調のラッピング材を使用していることで、よりお庭の雰囲気を壊すことなく機能性を保ったまま設置する事が可能です。
さらにこういった商品には基本雨樋がつくのですが、景観を壊さない為、柱の中に収納されています。
こういった細かい配慮が嬉しい商品になっています。
コンクリートテラスを作っていきます。
こうして完成したテラス屋根の柱を囲むように、コンクリートテラスの型枠を組みます。
今回は端に階段を付けますので、先に1段打っていきます。
コンクリートテラスの中は仕上がってしまうとみられませんが、基礎になる砕石と鉄筋を組みこんでいくことで、寒冷地でも壊れない強度を出していきます。
こうして打ったコンクリートは何度もコテかけをして表面をきれいに仕上げていきます。
建物への養生もしっかりさせて頂きます。
雨の日でもお庭を楽しめる素敵な空間が完成しました。
こうして完成したコンクリートテラスです。
透明パネルの屋根がついていることで、部屋が暗くなることなく、雨の日もお庭を楽しむことが出来るようになりました。
水路の上も、まさか高性能排水が入っているとは思えない雰囲気に仕上がりました。
敷砂利の中に歩きやすいように大きめのサイズのインターロッキングを島にして設置した水路の上です。
まさかこの下に公共事業仕様の排水が通っているとは誰も思わないでしょう。
何重にも対策した目詰まり防止対策で、これからも素敵なお庭ライフを過ごして行って欲しいと思います。
使いにくさの解消と、おうちとお庭になじむご提案。
機能性と見た目を両立させることは可能です。
素敵なエクステリアアイテムがたくさん御座います。
皆様のご希望の外構・ガーデンを叶えるお手伝いをさせて頂きます。
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