エコキュートの取り替え工事に伺いました。

12年使用されたエコキュートで、

ヒートポンプから水漏れが見つかりました。

ドレン配管をのぞいてみると錆びの跡がはっきりと…。

お話を伺ってみると

付近の水質が少し硬質であるとのこと。

以前に修理したこともあり交換のご依頼を頂きました。

交換に合わせて国の補助金を利用しようと確認してみたところ、

給湯省エネ事業2024の予算消化率が30％に…！

のんびり構えてはいられないと、

急ぎ手配となりました。

給湯省エネ事業2024の消化率が30％というのは早い消化率なのかどうかというと…

とても早い消化速度です。

2023年の給湯省エネ事業の際は、

秋口になっても数％程度と、ほとんど消化されておりませんでした。

では、なぜ今回に限りこれだけ早く消化されているのかというと、

『2023/11/2から遡って2024年度の事業に申請が可能』

というこの独自の制度のためです。

昨年度の給湯省エネ事業の補助額は5万円でしたので、

この制度が導入されることは、

制度を利用する側からすると、とてもありがたいシステムです。

しかし、この11/2まで遡ることを

日本全国で行った場合、その対象となる案件と予算額は如何ほどでしょうか？

要するに、

今現在の予算消化率30％は、

そのほとんどが昨年度11月2日～3月31日までの4か月間に施工された方の分の

申請が割合を占めていると考えられるのです。

ただ1点、今のこの30％が

昨年度の施工分の全てなのか？

ということです。

各工務店で大量の案件を抱えていると思います。

弊社でもまた、昨年度の施工分を日々申請を進めております。

これが全国で行われていると考えると、

消化率が1月に約10％近くずつ進んでいるのも納得です。

事業予算が580億円ですので、

10％消化されるというのは、58億円です。

30％消化された現在の数値で考えれば、実に1/3近くの142億円以上が消化されているのです。

すると、1つの疑問が生じてきます。

『昨年度分が申請終わる頃に、本年度申請したい人分の予算は足りるのだろうか？』

例年通りですと、

給湯器の交換を依頼される方というのは、

その多くが秋と冬に集中します。

その時になって、予算がどのくらい残されているのか。

特に冬の暮れ前にご依頼される方などは、事業に申請出来ないのではないか。

その様な想定もされてしまいます。

『現在壊れていないのに取り換えるのはもったいない』

『今年中に交換したいけど、壊れる寸前まで待とう』

この様にお考えの方がいらっしゃれば、

今年に限っては給湯省エネ事業2024を利用できない可能性もあるかもしれませんので、

十分にお気をつけください。

まずは施工前の事前チェックです！

施工中に感電しない様に給湯器に繋がるブレーカーを落としましょう。

次に不凍栓を閉めて、給湯器への配水を止めます。

最後に浴槽内に水がはっていないことを確認したら、

給湯器内に貯められている水を全て抜水します。

この抜水作業には約30分～40分かかります。

この間に並行して、配管や配線を外していきます。

この際の注意点は、

配管に取り付けられている電熱線や、リモコンの配線は再利用するので、

被覆ですら、傷つけない様にする必要があるということです。

全てを取り外したら、給湯器の取り外しです。

貯湯タンク内に水が貯まっている状態でその重量は470kgほどですが、

水が全て抜かれた状態でも約360kgほどになります。。。

成人男性3人ほどで構えて、

よろけたり、家屋にぶつかったりしない様に、

細心の注意を払って撤去いたします。

既存の給湯器を取り外したら、

土間に堆積している枯葉や土を全て綺麗に取り除きます。

土間の上を綺麗にしたら、設置ガイドに沿って取付準備をいたします。

給湯器の向きや、配管の位置、

お客様や周囲にお住まいの方々が見て整って見えるまとまり方、

こうしたことを職人同士で意見を出しながら、

設置の方向性を決めましたら、給湯器の取付開始です。

土間に給湯器を固定するための金具アンカーボルトを打ち込み、

新しい貯湯タンクを慎重に運び込み、アンカーボルトの上に設置します。

うまく土間の上に設置出来たら、給湯器の並行性を確認して、

ボルトをしっかり締め上げて土間と固定し、

全ての配管・配線を取り付けていきます。

配管・配線の設置が出来たら、

お風呂場とお台所のリモコンの交換設置です。

特にお風呂場のリモコンは中に水が入らない様に、

しっかりと壁とリモコンの接地面にコーキング処理を施します。

これらを新しい給湯器対応のリモコンに交換したら、

約30分の試運転の開始です。

エコキュートに注水すると配管内に水圧がかかります。

この際に配管の繋ぎがゆるかったりすると、

そのつなぎ目から滲むように水がでてくるのです。

いわゆる漏水です。

この漏水がないかを念入りにチェックしたら、配管の保護を行います。

凍結と紫外線から守る保護材の設置が終わる頃には試運転も終了していますので、

浴槽をチェックして、システム通り運用されたかの確認です。

リモコン設定通りに水が張れているかを確認し、

システムエラーなども出ていないことも確認します。

また、各水栓から水とお湯がちゃんと出るかをチェックしたら確認完了。

最後に、お客様が普段ご使用の湯温や湯量に設定するお手伝いをいたします。

ご不明点などもありましたら、その際にお気軽にお声がけ下さいませ。

給湯省エネ事業2024は

2023年11月2日以降の施工も対象としています。

そのため、水面下では

日本全国を対象に4か月分のエコキュート交換施工を対象に

本事業への申請が進められています。

その結果として、

給湯省エネ事業2024の予算額の1/3を既に消化済みとなっています。

昨年度交換された方にはとてもうれしいシステムである一方、

今年の秋や冬に交換しようと考えている方々には、

予算が残されているのか不安になる状況です。

こうした不安があるからこそ、

春・夏の今こそ交換を実施するべきです。

もちろん、これまでのお客様にも、

15年～16年とエコキュートを使用されてこられた方はいらっしゃいます。

しかし、12年～13年過ぎると故障やエラーが多くなるのが一般的です。

『いつ壊れるのか分からない』

『補助金がなくなるかもしれない』

『来年も補助金が出るか分からない』

こうした不安に日々悩まされるよりも、

早めにエコキュートの交換をされることをお勧めいたします。

ご不安がおありの方がいらっしゃれば、

お気軽にわたくしどもイトウ住建にご相談くださいませ。