まず初めにいくつかの確認から始めます。
1.ブレーカーのチェック
2.浴槽内のチェック
3.不凍栓のチェック
1は給湯器に繋がる部分だけブレーカーを落とします。
他の電化製品など使用可能ですのでご安心ください。
2は浴槽内の水がなくなっているかの確認です。
試運転で水を張る必要もありますので、空の状態にさせていただきます。
3は不凍栓を止めて給湯器への給水を停止します。
開栓したままですと水があふれだし施工になりません。
この閉栓も基本的には給湯器のみ水止めを行います。
各事前チェックができたら、
国の補助金申請のための写真どりを行います。
給湯機本体と中のリモコンの写真も撮影させていただくので、ご承知ください。
各チェックと写真どりが出来たら、早速既設給湯器の撤去作業を行います。
まず初めに貯湯タンク内の水を全て抜水します。
タンク内が満水の状態であれば、その重さは400kg以上となるため、
とても持ち出せないのです。
この抜水作業には30分ほどかかりますので、
並行してタンクに接続されている配管や配線を外していきます。
これらの配管/配線は新しいエコキュートに再利用いたします。
その為、取り外しの際に傷をつけない様に注意を払います。
また、時折動物に齧られたり、
何かしらの要因で断裂があったりする場合もありますので、
配管と配線に裂傷や腐食がないか、しっかりと確認いたします。
貯湯タンク内の水が全て抜けたら、
タンクを固定しているボルトを取り外し撤去を始めます。
水が抜けてもまだ300kg以上の重さがありますので、
運び出す際によろけて家にぶつかったりしない様に、
全員で注意を払いながら慎重に運び出します。
2.新規給湯器の設置 ~土間の整理、運び入れ、配管接続~ |
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エコキュートの運び出しが出来たら、
それらが設置されていた土間の整理を行います。
貯湯タンクやヒートポンプの下は隙間も狭く、
枯葉などが溜まっても中々掃除しにくい場所です。
こうして累積した汚れや枯葉を撤去し綺麗に仕上げたら、
新しいエコキュートに付属している設置ガイドを土間に添えて、
取付の方向性を決めていきます。
この取付位置は、各ご家庭の給水管や給湯配管の位置、
循環配管がどこから出ているかなどによって微妙に変わります。
そのため、各ご家庭に合わせて、
毎度最も良い設置向きなどを、
職人複数人で練り、お客様に気持ちよく使用していただけるように仕上げます。
設置の方向性が決まったら、
土間にエコキュート固定のためのアンカーボルトを設置します。
アンカーボルトを新設したら、新しいエコキュートの搬入です。
運び入れが出来たら、地面との並行性をとり、
しっかりと貯湯タンクと土間を固定して運び入れの完成です。
新しいエコキュートの搬入が出来たら、
配管や配線を取り付けていきます。
既設の配管/配線を利用するため、
ほとんどの場合、その長さが足りません。
新しいエコキュートは、どのメーカーも昔の製品より高い位置に取付口があるのです。
そのため、不足分はフレキシブル配管という
施工性の高いアルミ配管を使用して増設します。
この配管接続作業と並行して、屋内のリモコン取付を行います。
まずはお台所のリモコンを交換いたします。
長年同じ場所に設置されていたので、壁クロスにはリモコンの形に跡が残るでしょう。
可能な限りこの後を拭きとりましたら、新しいリモコンを取り付けます。
次にお風呂場のリモコンです。
お風呂場のリモコンは、おおよその場合設置面にコーキングが張られています。
樹脂ボンドのようなもので、リモコン内部に水が入るのを防ぐ役割です。
このコーキングをカッターで切り取り、
ビスと両面テープで接着されているリモコンを取り外します。
取り外した後の壁面は、コーキングや両面テープの跡がのこりでこぼこしており、
とてもきれいな状態ではありません。
これらをカッターとタオルで何度もとって拭き上げ、
綺麗に出来たら、新しいリモコンの取り付けです。
この際、リモコンの大きさが以前のものより大きさが変わることがあります。
そうした場合、新たにビス止め用の穴を開ける必要がありますのでご承知おきください。
リモコンの並行性を測りながら設置出来たら、
最後にコーキングを周囲にしっかりと張り直し、完成です。
配管/配線、そしてリモコンの接続が出来たら、
貯湯タンクに注水を行います。
この注水を行うと、各配管内部に水圧がかかります。
もし配管同士の繋ぎがゆるかったり、斜めになっていたりした場合、
そのつなぎ目から水漏れが起こります。
激しく水がでるのではなく、滲むような水の出方なので、
時間をかけてしっかりと確認をとり、問題がなければ配管の保護を行います。
配管の保護には
・防寒材
・対光材
の2種類を行います。
まず、配管委凍結防止帯がしっかりと取り付けれていることを確認したら、
その上から防寒材を巻きつけます。
この防寒材が設置できたら、さらにその上に紫外線による劣化を防ぐための
対光材をまきつけます。
これらの水漏れ確認、配管の保護を行っている間に
試運転は終了していることでしょう。
最後に、試運転通りお湯(水)はりができたの確認し、
さらに他の水栓からもしっかりと水・お湯がでることを確認します。
この際に、リモコンの設定も行います。
普段使用されている湯量や湯音に設定変更いたしますので、
お気軽にお申し付けくださいませ。
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