1日目 施工日:2022/4/28 木曜日
遠めの写真でも分かるように、
この対象のフェンスは全体的に大きく湾曲しており、
上下に 沈んだり盛り上がったりしている部分もあり、
フェンスの扉も閉まらなくなってしまいまいた。
ここまで全体的に歪みが生じている場合は、
各支柱を一度全部 掘り返す必要があります。
しかし、まだ掘削をしてはいけません。
掘削の前に各フェンスを1枚ずつ分解しましょう。
フェンスを動かす際にフェンスが繋がったままですと、
その重量と幅の広さのために、
フェンスの自重でを不要に曲げてしまったり、傷つけてしまう可能性があるからです 。
まずは、丁寧にフェンスを1枚ずつ分解し、
柱だけが立ち上がっている状態にいたします。
フェンスを分解して、柱だけの状態になりましたが、
まだまだ、掘削を行ってはいけません。
皆様はなぜかお分かりになりますでしょうか?
よく見ていただくと、
フェンスの周りに砂利や防草シートが設置してあるのです。
フェンスの凍み上がりを直した後に、
この砂利や防草シートも、フェンス板と同様に元の状態に戻さなければなりません。
これらを失くしたり傷つけたりしないよう、丁寧に避けてから施工開始です!
このフェンスも
凍結深度に従って45cm下で基礎が作られているため、
そこまで降り返さなければ フェンスの 全体像が見えません。
凍み上がりの手直しの場合、
一度全体を掘り返し、地面の再調整を行ないます。
ここで、今回の凍み上がりの原因が分かりました。
このフェンスの基礎には
コンクリート根巻きもなければ
砂利を敷いてもいませんでした。
これでは、凍み上がった時に地面の隆起を抑えられません。
掘削してみて初めて分かった原因でした。
2日目 施工日:2022/5/2 月曜日
2日目です。
フェンスの支柱部分を取り除いたら、
土中に砂利を10cmの厚みでしっかりと敷いて凍み上がり対策を行います。
全ての基礎部分に砂利を敷いて踏み固めたら、
フェンスの支柱を もう一度建て直します。
この支柱が動かないように固定しながら、
コンクリートを流し込み、もう一度しっかりとした 基礎を作っていきます。
全ての基礎をにコンクリートを流し込み固定したら、 土の埋め戻しです。
地面を平らに均したら、
防草シートを再設置し、砂利も均一に敷き均します。
しっかりとコンクリートが固まるまで
1日養生して完成です。
大きく湾曲したフェンスを、しっかりと真っ直ぐに再設置ができました。
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