まずは既存の波板を取り外します。
波板は 波板フック、もしくは波板ビスというもので固定されています。
この2種類の留め具の違いは、価格と強度です。
波板フックは、
波板に差し込み、その下のフレームに 釣り針のように引っ掛ける仕様になって おります。
メリットは 比較的リーズナブルで施工がしやすいこと。
取り外しも簡単です。
デメリットとしは、
板とフレームを隙間なくガッチリと固定するわけではないので、
強めの風が吹けばバタつくこともあると考えられます。
波板ビスは、
波板とフレームを ネジでしっかりと 固定する留め具です。
メリットとしては強固な固定ができること。
波板毎フレームにビス(ネジ)をねじ込みがっちりと固定するので、
波板がバタつきを非常に軽減できるでしょう。
デメリットは、比較的高価である事でしょう。
種類 |
メリット |
デメリット |
・波板フック |
・比較的リーズナブル
・施工しやすい
|
・強固な固定ではない
|
・波板ビス |
・しっかりとした固定ができる |
・比較的高価
|
|
今回のご依頼の波板は、波板フックで固定されていました。
また部分的に波板フックが取れて無くなってしまっておりました。
お客様が訴えられていたように、
波板のバタつきが激しかった可能性がありました。
新しい波板は、波板ビスを使用して取り付けて行きます。
新しい波板を設置していきます。
波板の基本的な幅は 655mm です。
しかし、設置の際はおおよそ 2.5山 重ねて設置します。
これは、重ねて設置することで雨水の浸水や枯れ葉などの異物が
隙間に入ることを防ぐためです。
しっかりと隙間なく2.5山ずつ設置しながら、
波板ビスを”波板1枚に対し3か所”打ち込んで、強固な固定といたします。
1枚ずつ波板をはめ込み、ビスを設置する流れを設置範囲の終わりまで繰り返したら、
一般的には終了です。
しかし、今回お客様が気にされていたのは、
波板の”バタつき”です。
バタつく可能性がある場所、”フレームの角”の部分と波板の角を固定します。
この場所は端すぎるために、
波板ビスも波板フックもその固定具の企画に合わず、固定されない箇所です。
しかし、今回は”テックスビス”という
アルミフレームにしっかりと穴をあけ固定するビスを利用して、
フレームと波板を固定し、施工を完了といたしました。
|