工事前に必ずチェックするポイントがあります。排水心と水圧です。
排水心とは床に開いている排水口の中心がトイレ室内の便器背面の壁からの距離のことです。今は排水心200㎜という標準がありどのメーカーもこの標準で作られていますが、一昔前はこの標準がなく排水心が様々でした。そのため今の標準200㎜でないトイレのリフォームの場合、リフォーム配管というアジャスターを付けるる必要があります。アジャスターは事前に準備しておく必要があるので工事前の下見の段階で確認しておきます。今回のトイレは標準の200㎜だったので標準配管が使えました。排水心は既存のトイレの型番がわかれば簡単に調べることができます。
もう一つのチェックポイントの水圧ですが、タンクレストイレをご希望の場合、洗浄の際に水道の水圧を使うので水圧が少ないと汚物がうまく流れないことがあります。そのため事前に水圧を測り、PanasonicのアラウーノシリーズやTOTOのネオレストシリーズなどのタンクレストイレの取り付けが可能かどうかをチェックします。今回のお家は残念ながら必要水圧がなかったのでタンクレストイレを付けることができず、TOTOのGG1-800となりました。